社長通信

「高気密高断熱住宅は短寿命?」

こんばんは。
家づくりアドバイザーの深畑 浩之です(^^ゞ

さて、今日は前回のブログで予告した通り、「高気密高断熱住宅は短寿命?」について、お話ししますね!

高気密高断熱というのは、分かりやすく言いますと、性能の高い断熱材を使って家の断熱性能を上げて、そしてお家の中に隙間風が入って来ないように徹底的に隙間を無くした住宅の事です。
実は、この高気密高断熱だけで言いますとお家自体が呼吸をする事が出来ず窒息状態なので、不健康住宅状態です。
ですので、お家は呼吸をさせてあげる事が必要なんですね。

え?お家を高気密にするのに呼吸が必要?矛盾してませんか?

って思われますよね(汗)
ですので、ご説明しますね!

高気密と高断熱のみでお家を建てますと、お家の中の空気と湿気が動かず、結露やカビの原因につながります。
そして、建物の劣化を促進し家の寿命を縮めるだけでなく住む方の人体にまでに影響するのです。

実はこれ、その昔北海道で実際に起きた事なんですよね。

そこで、計画換気というものが必要になってきます。

この計画換気というのは、家の中に空気が入ってくる所と家の中から空気が出ていく所が明確に分かっている事を言います。
入ってくる所と出ていく所を定めるからこそ、家の中に一定の空気の流れを作る事が出来るのです。

この換気に関してですが、新築する家は0.5回/h以上換気が出来る様にして下さいね!という事が法律で決められています。
分かりやすく言いますと、

お家全体の空気の体積の量を一時間で半分以上入れ替える事が出来る様に換気扇を必ず付けて下さいね!

という事です。
この換気の仕方であるのが、第1種換気とか第3種換気っていいますね。

さて、前回のブログで「気密なき断熱は無力なり」と、お伝えさせて頂きました。

お家を高断熱にして省エネ性を上げる為には気密性を上げる必要があります。
気密性を上げるから、換気をしてお家を呼吸させてあげる事が必要なのです。

今現在、相当隙間面積 C値 の基準値が定められてない事は前回にお伝えさせて頂きました。
これですと、高断熱○ 気密× 換気○という住宅が普及してくる可能性があると思います。

ここでちょっと私が気になるのが、結露です。

結露とは、コップに冷たい飲み物を入れるとコップに水滴が付く現象の事をいいます。
冬の時期に窓ガラスに付いている嫌な水滴も結露です。

この結露が壁の中で起きる事があるってご存知ですか?
これを、壁内結露といいますね。

壁内結露参考写真

壁内結露とは、室内の暖かい空気が壁(断熱材)の内部に侵入し、水蒸気を含むことができる限界の温度を下回った場所で発生します。
この結露が、お家の構造体に様々な悪影響を出してお家の寿命を短寿命にするのです。
しかも、それが壁の中で起きているので普段は見えないのが怖いところですね。

この壁内結露を防止するには、高断熱化と高気密化が必須です。
そして上記の二つを行う為に、計画換気が必要なのです。

高性能住宅というのは、「高気密」「高断熱」「計画換気」という3つが伴って初めて高性能住宅を語る事が出来ます。
どれか一つ欠けるだけで、その家は不健康住宅になってしまうのです。

お家が健康で長寿命住宅という事は、そこに住む家族は快適に暮らす事が出来るので健康で長寿命になるのだと私は思います。

高性能住宅は値段が高いというデメリットはありますが、長寿命なのであれば値段が高いとは言い切れないのではないでしょうか?

住宅ローンを返し終わる頃に建て替えを検討しなければならないお家は、私は建ててはいけないと思います。

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