お家って
住んでからの“使い方”ひとつで、
性能を維持できることもあれば、
逆に落としてしまうこともあります。
今日はその中でも、
ちょっと誤解されやすい話です。
「高気密高断熱の家って、
ファンヒーター使っていいの？」
こんな疑問、ありませんか。
こんにちは！
青森県八戸市を中心に
1年中、温度・湿度・空気を自動で
快適に整える
──家族の健康を守るお家──
「安心」と「快適」がずっと続く
家づくりに取り組んでいる
ワコウホーム2代目社長の
深畑 浩之です！
建てた後の暮らしまでしっかり
考えて、
“ずっと安心できるお家”をつくる
ことを大切にしています。
◆ 今日のテーマ
「高気密高断熱住宅で
“ファンヒーターは控えてほしい理由”」
このブログは
「高気密・高断熱の家で、
どんな暖房を選べば後悔しない？」
そんなふうに感じている
あなたに向けて書いています。
いつもご覧いただきありがとう
ございます。
今日で毎日ブログ【第1711号】
になります。
結論から言えばファンヒーターは
“おすすめしない暖房です”
理由はとてもシンプルで、
高気密高断熱のお家とは、
どうしても相性が良くない暖房
だからです。
まず、
ファンヒーターは
“室内の空気を燃やす” 暖房です。
空気の入れ替わりが計算されている
高気密住宅の中で燃焼系の暖房を
使うと、
空気の循環バランスが崩れやすく
なり、
・頭が重く感じる
・だるさが出る
・子どもが咳をしやすくなる
といったことが起きてしまいます。
そしてもう一つ。
実は、
灯油１Lを燃やすと、
おおよそ１Lぶんの“水（＝水蒸気）”が
発生すると言われています。
つまり、
ファンヒーターを長時間使うという
ことは、
部屋の中に湿気を増やし続ける
ということ。
高気密の家は湿気がこもりやすい
ので、
窓の結露が増えて、
カビの原因にもなってしまいます。
さらに、
もうひとつ“見えないリスク”が
あります。
ファンヒーターで増えた湿気が、
壁の中に入り込むことがあるんです。
もし壁の中へ湿気が侵入した場合、
グラスウールなどの繊維系断熱材は、
その湿気を吸い込みやすい特徴が
あります。
本来なら、
“壁の中に入った湿気は外側へゆっくり
抜けて乾く”
という仕組みになっていなければ
いけません。
ところが今は、
断熱性能の数値を上げるために、
外側を湿気の通りにくい断熱材で
覆う工法が増えていて、
その結果、
湿気が抜けにくくなり、
断熱材が乾かず本来の性能を発揮
できなくなることがあるんです。
つまり、
ファンヒーターによる湿気が
お家の“断熱性能そのもの”に
悪影響を与える可能性がある。
ということ。
これが、
あまり知られていないけれど
とても大事なポイントです。
では、
暖房はどうするのがいいのか。
ここは売り込みなしで、
正直にお伝えします。
基本的には、
エアコン暖房が一番おすすめです。
高気密高断熱のお家は熱が逃げに
くいので、
エアコンが最も効率よく働くんです。
ただ、
「エアコンの暖かさが少し物足りない…」
というご家庭もあります。
その場合は、
FFストーブの設置をおすすめします。
FFストーブは
“室内の空気を燃やさず、
外の空気で燃焼して外へ排気する”
つくりです。
だから、
・湿気が出ない
・CO₂が室内に残らない
・結露を誘発しない
・断熱材への悪影響が少ない
お家の性能を落とさずに、
しっかり暖かい空間をつくることが
できるんです。
そして最後に、
もうひとつだけ大切な話があります。
ファンヒーターの湿気は
「燃焼で増える湿気」。
生活で必ず発生する湿気（料理・
お風呂・洗濯物）は
まったく別の話になります。
この
“生活湿気”と“壁の中の湿気の動き”
については、
別の記事で詳しく解説しています。
気になる方は、
こちらも読んでみてください。
「W（ダブル）断熱は正しい。
ただし“湿気の逃げ道”がなければ逆効果です。」
つまり私は、
「ファンヒーターは使わない」
「基本はエアコン、足りなければFF」
この順番をおすすめしています。
今日の話が、
あなたのお家を少しでも快適にする
きっかけになればうれしいです。
「ちょっと聞いてみたいだけ
なんだけど…」
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メールでもLINEでも大丈夫です。
私に気軽に聞いてください。
私が必ずお返事します。
少しお時間をいただくこともあり
ますが、
どんな内容でもしっかり読ませて
いただきます。
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本当にありがとうございます！
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